今回、記事書いていただいたのはTomさん(@tw_dialmmm )。沖縄県宮古島のカフェで働いてたのこと。
沖縄でリゾートバイトを考えてる人って意外に多いのでは?と思います。
というわけで、実際に沖縄でリゾートバイトを体験したTomさんの体験談をぜひ参考にしてください!
リゾートバイトを選んだ理由
ワーキングホリデーのための資金作りのため
僕がリゾートバイトを選んだ理由は2つあります。
1つは貯金です。ワーキングホリデーで外国へ行くための資金作りをしようとしていました。
リゾートバイトであれば家賃や光熱費、通信費などの支出が浮くので貯金が捗るだろうと考えていました。
自分の環境を変えるため
もう1つの理由は、物理的に自分の環境を変えなければならないと感じていたからです。
もともと僕はフリーランスでWEBライターの仕事をしていたのですが、ある時パタッとモチベーションが切れてしまいました。
精神的な問題で医療施設に通っていた経験があったため、無理矢理にでも環境を変えて収入を得なければならないと感じ、住み込みのリゾートバイトへ応募しました。
宮古島を選んだ理由は「海が綺麗だったから」
宮古島を選んだ理由は「海が綺麗だったから」の一言に尽きます。
群馬県出身で、そのまま関東を出たことのないまま過ごしてきた僕にとって「海のそばで暮らす」ということは非常に魅力的でした。
「海のそばで暮らす」という条件だけなら沖縄本島でもよかったのですが、調べていくうちに宮古島には多くのダイビングスポットがあることや、世界的に有名なビーチがあることが分かり、単純に宮古島に訪れたいと思ったのです。
他にも、Instagramで宮古島のリゾートバイト募集を複数見つけたことも理由ではあるのですが、それについては後ほど詳しくお話しますね。
使ったエージェントは”Instagram”!?
僕はリゾートバイトの応募に関してInstagramを利用していました。
ただ、最初はいくつかのエージェントを経由して募集案件を調べていました。
調べていく中で、求人情報からではなく現地のリアルな情報を知りたいと思ったのがInstagramを利用し始めたきっかけです。
写真が多く投稿されていること、リゾートバイトに応募する年齢層が比較的若いことなど、リゾートバイトの情報収集にInstagramを使用することはとても相性が良いのではないかと考えました。
実際に「#リゾートバイト」「#リゾバ」などのハッシュタグを使って検索をかけると、働いてるスタッフの顔が見れますし、バイトの募集をしているお店のアカウントも見つけることができます。
リゾートバイトが始まるまでに準備したこと
僕はリゾートバイトが始まるまで、とにかく薬類を準備することを優先しました。
宮古島での滞在期間は6ヶ月間を予定していたため、バイト先が決まってからすぐにかかりつけの医師の元へ行き、自分の持病に対する薬をできる限り多く処方してもらいました。
一度の処方で出せる薬の量には限界があるため、持病のある方で長期間リゾートバイトに行く場合は早めに医師へ相談しに行くことをおすすめします。
仕事を決める際に聞いておいた方がいいこと
周辺施設の確認
仕事を決める際にはコンビニやスーパーなどの周辺施設についてきちんと把握しておいた方がいいです。
もし周辺に施設がない場合、最寄りのお店までの交通手段はどうするべきか聞いておきましょう。
「まかない」の有無
まかないが出るかどうか、まかないが出るとしたら1日に何回支給されるのかをきちんと確認しておきましょう。
食費は一番貯金額に影響してくるところなので、しっかりと確認しておくことをおすすめします。
住む場所のインターネット環境について
インターネット環境については、Wi-Fiの有無程度なら答えてもらえるでしょう。
ただ、環境の良し悪しなどについてはオーナーも把握していないことが多いので、そこまで期待しない方がいいと思います。
僕は事前にWi-Fiルーターと格安SIMカードを準備して持って行きました。
電波自体は宮古島でも関東と同じように繋がっていた印象です。
時給・残業代、貯金額など
時給・残業代について
時給は最低賃金の750円でした。
残業代は、時給750円を15分刻みで加算されていました。
貯金について
貯金については正直ほとんど貯まりません。
そもそも最低賃金だったこともありますが、さらに家賃が毎月3万円給料から引かれていたので本当に貯まりませんでした。
具体的に述べると、毎月14〜15万円の給与だったところから、家賃が引かれて手取りとしては月11〜12万円。
まかないはお昼しか支給されなかったため、朝と夜の食品は自分で購入する必要がありました。
また、宮古島に住む人々はちょっとしたことでもバーベキューを行う習慣があるのですが、これも貯金という観点からは厄介でした。
リゾートバイトという性質上、スタッフの入れ替わりが頻繁に起こります。その度に歓送迎会バーベキューが開催され、酒代は自己負担、材料費は割り勘となりじわじわと金銭的負担がかかってくるのです。
これら一通りの食費やその他雑費を差し引くと、結局月2〜3万円程度の貯金しかできませんでした。
貯金目的でのリゾバで沖縄はやめておいた方がいいでしょう。向いてないです。
仕事内容
リゾートバイト先は離島の小さなカフェで、スタッフはオーナー含め4人でした。
そこでの僕の役割はキッチンのアシスタントでした。
仕事内容としては、前菜のサラダを作る、メインディッシュの盛り付けを手伝うなどです。
お客さんの来店ペースが落ち着いてきた頃に、翌日の仕込みなども一部担当していました。
大まかな1日の流れ
お店がオープンする前
10:00、10:30、11:00のいずれかの時間にスタッフ3人がそれぞれ出勤します。
出勤時間によってオープン準備における担当が変わります。
主に店内の掃除、ドリンクや野菜の補充、朝の仕込みで使った食器類を洗うといった3つの役割をローテーションしていました。
オープン後〜ピーク時
僕の働いていたカフェは11:30にオープンしていました。
オープン後はそれぞれのスタッフの本来のポジションに戻ります。
僕とオーナーがキッチンを担当し、その他スタッフがホールを担当するといったかたちです。
客数に対してスタッフの人数が圧倒的に足りていなかったので、お客さんをお会計で待たせてしまう、出来上がった料理を持っていく人がいない、皿洗いをする人がいなくて料理が作れないといった場面がよくありました。
その際には、ポジションに関係なくスタッフ同士が手助けしながらなんとか乗り越えていました。
ピーク後
来客のピークが過ぎた頃から翌日の仕込みに入ります。
食材のカットや煮込み、足りない調味料の補充、ケーキ作りのための準備、スムージーの元となるフルーツのカットや加工など、仕込みの内容は様々です。
ポジションや勤務経験の月数、その日のお客さんの入り具合などで担当する仕込みの内容は変わっていました。
ちなみにスタッフの休憩は基本的にピーク後に与えられます。
基本は30分休憩とのことでしたが、シーズン中はほとんど15分休憩でした。
休憩の間にお昼のまかないを食べ切らなければならないので、15分休憩だと食事に時間をかけるスタッフは大変という愚痴をよく聞いていました。
営業時間終了後
営業時間が終了した時点で仕込みや食器類の片付けが終わっていれば勤務終了ですが、シーズン中にそのようなことはほとんどありません。
お店を閉めた後も残業して仕込みの続きや片付けを行います。
店内の状況を見ながら、オーナーがスタッフ一人ずつに仕事をあがるタイミングを指示します。
朝早く出勤したスタッフから順番に指示が出されるので、我々スタッフはその指示が来るまで働いていました。