今回、寄稿していただいたのは藤本実さん(本名)。ヒューマニックでリゾートバイトを申し込みました。「短期間」「高時給」という2つの条件に絞って仕事を探したんだとか?
大学の冬休みである年末年始に10日間。休みなしで働いて15万円稼いだそうです。
この記事ではそんな藤井さんの当時の体験談をまとめてもらっています。
「短期間」「高時給」の求人を探していた
2000年の12月。当時は大学生で学業との兼ね合いもあり、短期間で高時給の求人を選んでアルバイトをしていました。
冬のアルバイトを決めないといけないな…と思いタウンワークを見ると短期募集の欄に「リゾートバイト」の文字。
しかも年末年始の10日契約で日給1万円以上可…という内容。短期で働ける事も魅力でした。が、特別な技術がなくても高時給の仕事ができるメリットに惹かれ、掲載元のヒューマニックに詳しい話を聞かせて頂くことにしました。
目的別に選択可能な勤務地
面接時の説明では、仕事内容と目的(貯金、リゾート満喫型、期間など)別に様々な求人が用意されていました。
この時の自分の条件は「短期間」と「高時給」の2つ。それ以外の条件(勤務地や仕事内容)は優先しない方向で話を進めました。
その中で提案された派遣先が「ラフォーレ修善寺」。レストラン業務や清掃などが中心になる…という説明でした。
飲食店でのバイト経験もあるので、仕事内容的にも問題ありません。時給も1250円。日給で10000円の計算。残業もある…という話だったので、問題なく派遣契約をしました。
短期バイトはいきなり即戦力として現場に放り込まれる
契約初日は移動日。修善寺駅に集合して派遣される人たちと一緒にホテルに向かいます。
リゾートバイトは「働きながら遊ぶ」というイメージが強かったですが、年末年始だけの短期契約の場合「稼ぎに来てる」という人が多かった印象です。
また、普段は社会人としてまったく違う仕事をしていながら、長期休みを利用して社会勉強と気分転換を兼ねてリゾートバイトに来ている人もいました。
ホテルに集合し、実際に働く部署別に分けられます。これは予め決めていた…というより、所属長同士が派遣社員の顔を見て“早い者勝ち”で取り合いをしている印象でした。
簡単な質問の他は見た目で判断。体格が良さそうな人は力仕事。愛想が良さそうな人はレストランのホール…といった感じです。
私は「早起きできる?」の質問に「はい」と答えた…だけの理由でゴルフコースのレストランに配属。
プレー前の朝食を用意する必要があるため、部署の中でも一番勤務時間が早い場所でした。
繁忙期の真っ只中。我々は人手が足りていない状態で急遽集められた傭兵のような存在です。育ててもらってる暇はありません。
即戦力としていきなり現場に送り込まれました。
ゴルフコースのレストランでの1日の流れ
自分の職場は、朝食準備のために朝4時には起床。5時前に職場に入り準備をします。テーブルのセッティングとドリンクの用意が自分の担当でしたが、手が空けば皿洗いもデシャップ業務もやります。
※デシャップ業務とは、出来上がってきた料理をトレーに並べ、必要に応じて薬味や漬物を添えます。場合によっては汁物の盛り付けも行い、出来上がったメニューを配膳係に渡す調理場とホールの中間にある仕事です。
デシャップがもたついていると全体がうまく回らないので、地味ではありますが、重要なポジションです。)
人が足りていないので出来る事は積極的にやりました。モーニングタイムが終わると、休憩を兼ねてやっと賄いの朝食。
前日の残り物で作ったメニューばかりでしたが、さすが高級リゾートのシェフが作る料理は残り物で作った賄いでも十分に美味しく感動しました。
休憩が終わるとプレー中のお客様の昼休みに合わせたランチの準備。お昼の時間は限られているので、ここでも大忙しです。
ひと息つく間もなく、ランチの片付けとディナータイムの準備に入ります。
基本的に朝から働いている派遣社員はここで終了ですが、可能な人間は残業でディナータイムの勤務もできます。
もちろん、時給欲しさと賄い目当てにディナータイムも頑張りました。
寮に戻ると、他の部署に配属されたスタッフと一緒に従業員用の入浴券を片手に温泉へ。1日の疲れを癒しながら情報交換もします。
部署によっては中抜けシフトがあったり、リネンや客室担当だと賄いが無かったりするケースもあったようです。
※中抜けシフトとは、午前中6時〜9時。午後17時〜22時のように間があくシフトのことです。ちなみに、6時〜17時のような間に空きのないシフトを「通しのシフト」と言います。
観光もしたい人には中抜けシフトはありがたい勤務形態ですが、個人的には1円でも多く稼ぎたかったので、他の人より早起きでも今の部署に配属されたのはラッキーでした。
年末年始などの短期バイトの場合、その辺は運次第…という事もあるようです。
お金以外に高級レストランで働いて得たもの
年末年始休み無しの10日間。残業代も含めると約15万円の収入でした。これだけあれば、当面はバイトをせずに学業に集中できます。
テーブルマナーを覚えた
収入面でもメリットは大きかったですが、思わぬ収穫だったのが「テーブルマナーを覚える事ができた」という点です。
高級リゾートホテルのため、正社員の方々はマナーに精通しており、細かいところも教えてくれました。また、テーブルのセッティング業務を通してフォークとナイフ、スプーンの配置を叩き込まれ、自然と使い方も覚える事ができます。
高級ホテルにおけるマナーを学べた
サービストングの使い方やグラスとポットの持ち方など、高級ホテルのやり方を学べたのは社会人になってとても役に立ちました。
おかげで、どこに食事に行ってもマナーで注意される事もなく、店側の勝手も多少はわかるので、スタッフとのコミュニケーションもスムーズです。
小さな事かもしれませんが、実生活において知っていると知らないでは大きく差が出る場面もあります。
短期間のリゾートバイトに社会人が来ている…という話がありましたが、今では自分も長期休みを利用してリゾートバイトに行って色々な経験をしたいです。
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