調理補助はリゾートバイトの定番の一つ。
その名の通り、レストランやフードコートに勤務して調理の補助を行います。
具体的には以下の3つ。
・ 出来上がった料理の配膳。
・ 使った食器の洗い物・片付け。
・ 下ごしらえ(仕込み)の手伝い。
つまり、実際の調理以外の雑用全般だと思っておけば間違い無いでしょう。
リゾートホテルのレストランで実際の調理をバイトスタッフに任せることはまずありません。
調理は経験を積んだ調理師や栄養士が行うので、未経験だからと言って不安になる必要は無く、安心して働く事ができます。
実務的には、出来上がった料理をトレーやお盆に並べたり、ホールスタッフが運びやすいように順番に出していく作業が中心になるので、特別な技術を要求されることはありません。
但し、ランチタイムなどのピーク時には素早く正確な作業が要求されますので、作業自体は単純でも気楽に出来る簡単な内容では無いと思っていた方が良いでしょう。
また洗い物は悲しいぐらいにまとめてやってきますので、手際の良さは重要です。
せっかくの料理が出来上がっていても食器類が用意されていなければお客様に提供することはできません。
余談ですが、レストランで「空いているお皿をお下げしてもよろしいですか?」と声をかけられた事がある人は多いと思いますが、
アレの多くは調理補助スタッフが食器類の在庫をみながらホールスタッフに「○○用のお皿が空いてたら下げてきて!」と指示を出している場合が多々あります。
調理スタッフがスムーズに料理を作る事を補助する、大事な仕事です。
この他、倉庫内作業(在庫管理や搬入/搬出)や、ホールとの連絡係を兼任する事もあります。
1日のタイムスケジュール
リゾートバイトで働いた時のスケジュールを例に1日の流れを紹介します。
10:30 バイト出勤。予約状況の確認、漬物や薬味等の簡単な盛り付け品の準備。
11:30〜 昼の営業開始。ホールの注文を調理場に通してひたすら配膳。
12:30〜 昼のピーク。配膳と洗い物を同時進行。
14:00〜 昼の営業終了。片付け次第賄い。後に休憩。
16:00〜 夜の営業準備。宴会予約の再確認。席の準備等。
17:30〜 夜の営業開始。夜は宴会が中心なので昼間ほど慌ただしくはないがやる事は多い。
21:30〜 オーダーストップ。順次片付け。
22:30〜 片付けが終わり次第終了。賄い。
(夜の賄いは宴会料理の残りや賞味期限間近の食材を使う事が多く、基本的に豪華w)
勤務時間は昼ピーク前に出勤して、中休み(2〜3時間)を取り、夜の宴会に合わせて働くパターンでした。
昼間は一般のお客様がランチ利用する事が多く、比較的簡単なメニューでしたが回転が早く、仕事に速さが求められました。
逆に夜は宴会が中心で、特別急ぐ必要はありませんでしたが正確な作業を求められる事が多かったです。
特別忙しい日は、10:30前に出勤したり中休みを返上して、社員の調理スタッフの仕込みを手伝う事も。
もちろん、その分は宴会予約が入っていない日に代休を貰ったりして調整していました。
個人的には調理スタッフの手伝いをすると残業代に加えて「賄いで美味しい思い」ができたので、率先して働いていました(笑)
料理経験がなくてもできるのか?
結論から言えば「料理経験は無くても大丈夫」です。
家庭料理程度の経験でもあればそれに越した事はありませんが、未経験者が実際の調理を任される事はありませんので、その点は気にしなくてよいでしょう。
むしろ「清潔感」や「テキパキした動き」の方が重要視されると思っておいた方が良いです。
調理補助は、お客様に出す料理の最終的な配膳や洗い物を任されることが多いので、汚れやゴミがあっても気にならない…という人には向きません。
調理場で身だしなみが出来ていない…となると、髪の毛が混入してしまう事や、不衛生なものを触った手でそのまま作業する…という恐ろしいケースになることも…。
また、複数の仕事を同時進行で行わなくてはいけない場面も出てくるので、手際の良さは重要です。
そのためにも、指示・連絡は素直に聞き、報告・確認を怠らない勤務態度のスタッフは重宝されます。
どんな人に向いているか?
上記でも述べましたが、第一に「清潔感」がある人。ついで「素直な人」が条件になります。
経験者の場合、即戦力になる反面「自分のやり方/以前の職場のやり方」が染み付いており、自我が強い人だと上手く連携をとってスムーズな作業を行うことが出来ない場合もあります。
経験者の場合は「以前の職場は以前の職場」。未経験者の場合は「言われたことを丁寧にやる」という姿勢が予想以上に大事になってきます。
特にリゾートバイトの場合、繁忙期に即戦力として採用されることが多いので、即席チームになりやすく統率を取ることが難しいのが社員側の本音。
協調性や柔軟性が高いと、職場で重宝されるでしょう。
仕事内容自体は比較的簡単ですが、単純作業の繰り返しになることが多いので、同じ作業を飽きずに続けられる人は向いていると言えます。
また、一斗缶や米袋を扱う場面も出てくるので、体力に自身がある人だと尚良いですが、これは必須条件にはなりませんので安心してください。
何より、他の仕事に比べて敷居が低い上に希望すれば残業も可能。
賄いなどのメリットも多いので、リゾートバイト初心者〜上級者まで幅広く働きやすい点が調理補助の仕事の最大の魅力だと言えます。